通明小学校同窓会 通明小学校同窓会

私の思い出

中村 勇さま
元学校運営委員

中村 勇さま

プロフィール

通明小学校第85期卒業生
平成27年から令和元年まで学校運営委員

元学校運営委員の中村勇さまに、在校当時の思い出を振り返っていただきました。
中村さまは、毎朝ご自宅の前で児童の登校の見守りと心温まる声掛け活動をされております。

私は、昭和29年度から昭和34年度に通明小学校に在校していました。
1年生担任の西沢先生からは、肩にそっと手をあてて「勇ちゃん、頑張ってるね!」と心を込めて声がけをしていただき、うれしかったことを今でも覚えています。
2年から4年生担任の竹原先生からは、母親を通して「陰の愛語」をいただいたことが子ども心にうれしくて、勉強の出来はよくなかったのですが先生の言うことは絶対に守ろうと思い、下校時に先生のところへ行ったり、近所の友達に宿題を再度確認したりと、宿題だけはしっかりやっていたことを覚えています。
5年から6年生担任の須田先生からは、放課後によく話しかけてもらって、先生の八千穂村での小学校の頃の話や教師としての心がけなど聞かせてもらい、先生と話をするのが楽しかったです。6年生の社会科の授業で「ラジオと新聞のどちらが好きか、なぜそう思うか」と意見を述べ合い、正答が一つでないことから勇気を出して自分の考えを言ったところ、先生が丁寧にそれぞれの意見を認めほめてもらったことがうれしくて、内気で人前で発言などしなかった自分が、それからは発言することが楽しくなったことを覚えています。また、6年生のとき、先生から「狭い道で自動車をよけられないと思った時は、田んぼの中に転んででもよけろ」と言われ、その言葉どおり田んぼに転げ落ちて打撲したこともありました。ほかにも、生物クラブで岡田川に裸足で入り、手づかみでフナやどじようを獲ったり、カマキリを獲って来て何を食べるのかを調べたりしました。理科の調べ学習では、山のどの場所に日の出・日の入があるかを調べたことが、早起きの習慣には良かったかなあと思います。

近所の友達とは仲良しで、夕方暗くなるまで外でよく遊びました。遊びを考えて手作りの紙相撲・凧揚げ、釘刺し、ビー玉、ベーゴマ、石蹴り、缶けりけとばし、ゴロベース、ピンポン野球、線で土俵を書いての相撲など楽しかったです。遊ぶときは、戦後間もなくで、膝の部分の継接ぎのあるズボンを日の丸ズボンだと言ってよろこんで自慢げにはいて、寒い時ははんてんを着て足袋を履いて遊んでいました。また、朝、通りがかった地域の人から「おはようございます。花の水くれって気持がいいね」と言われ、うれしくて、それ以来花の水くれが好きになりました。

小学校時代を思い出すにつけ、恩師や友達への感謝の気持を新たにし、今や「人からやってもらってうれしかったことを、今度は自分から人のため地域のためにやろう!」「小学生の子どもたちを応援しよう!」と日頃から心がけて生活しています。平成27年から令和元年には学校運営委員として「戦争体験談を語る会」や「生き方を考える6年生のキャリア教育」の講師選出など、学校と地域のつながりを強めるべく協力をさせていただきました。
 

取材日 令和5年7月8日

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