渡邉 一正さま
プロフィール
通明小学校第74期卒業生
通明小学校同窓会会長
通明小学校第25代PTA会長(昭和53年)
昭和55年から同社社長に就任。平成25年より現職。
(会長あいさつより引用)
明治5年に近代的学校制度を定めた教育法令である「学制」が発布され、通明小学校はその翌年、明治6年に当時の御幣川村宝昌寺に設立されました。漢学者であった初代校長の小林全苗先生は、儒教の経書である「中庸」から、「至誠通神明」の語句より「通明」という二文字を選び校名にしたと記録されています。 「至誠神明に通ず」とは、「この上もない誠は、神に通じる」を意味します。また神明とは人の心との意もあり、「この上もない誠は、人の心に通じる」とも解されます。この言葉は建学の精神として、激動する時代の変遷を経ても変わることなく、学校の基本方針として貫かれて参りました。
さて、通明小学校には、小学校としては大変珍しい同窓会が存在します。歴史は古く、既に大正8年には設立され、講演会や教職員の歓送迎会、周年記念事業等の実施運営を長く担っていました。しかし、戦争により活動の中断を余儀なくされ、戦後は昭和22年に設立されたPTAが活動主体を引き継いだことで、実質的な休止状態となりました。その後、百周年の記念事業推進にあたり、同窓会の役割が見直され、新たに設立する機運が高まったことから、昭和48年8月25日に再結成されました。同窓会設立の趣意書には、「卒業生と学校に関係のある人を含めたこの同窓会は、お互いの生涯の心のふるさとであり、同窓生は生涯の知友であり学友である。お互いの親睦を温める母校につながりを持つことは、人生の幸せであり、母校の発展は地域社会の発展の源泉である。」と記されています。この再結成された同窓会は、その後、4代の会長を経て、私が第5代会長として引き継ぎ、今に至ります。
この度、通明小学校は、地域の中心校として輝かしい伝統を築きながら、開校150周年を迎えようとしています。今も昔も地域発展の中心には、多くの教職員、保護者、地域関係者の皆様が育て見守る子供たちと、元気で明るい声が響き渡る学び舎がありました。これからも、子供たちの健やかな成長とより良い学びの環境を維持することを基本に捉え、同窓会活動に取り組んで参りたいと思います。
会員の皆様のご理解と温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和3年9月
通明小学校同窓会 第5代会長
渡邉 一正